仙丈ヶ岳(3033m)               山梨・長野
                               2010.12.29〜31(木) 雪  アルパインクライマーズクラブ岡山

12月28日
22:30岡山出発
ACCO冬合宿2班のチーム仙丈はなべさん、ごくう、カネヤン、イバちゃん、フナである。

12月29日
積雪は無いが凍りついた高遠を抜け、7時過ぎに戸台に着いた。
橋本山荘を少し登った河原に登山Pはあるが、その登り坂が凍結していることと、先発隊1班のチーム鋸の車を見つけたので山荘Pに車を置かせて貰う。
共同装備を分担して戸台を出発した(8:10)。最軽量の小生のザックでも20kgは下らない。
本日の歩程は丹渓を経由して北沢峠下にある北沢長衛荘CS迄である。
先ずは戸台から丹渓まで戸台川の河原を約7km高度差500mを上る。

地図枡目は1km

登山届を出して歩き始めた。
最初は戸台川右岸を上る。
幾つかの丸太の橋、アルミの梯子橋を用心して渡る。
丹渓は写真の最奥、まだまだ遥か遠い。

やっと丹渓だ。
凍った丸太橋を渡ろうとする時、向う岸にチーム鋸4名の姿を確認した。
エールの交換をして逆方向に分れた。廃屋になっている丹渓山荘の裏から難関の八丁坂が始まる(12:10)。
急勾配で凍りついた崖道は踏み外せば怪我では済まない。
アイゼン付ければ少しは歩けようが、崖道途中ではそのすべはない。
軽量の身は上荷重心のザックに振られる。
その後なべさんの指示で、皆さんに共同装備のボッカ分散して頂いた。感謝!
難関の八丁坂は始まったばかりだ。
北沢峠迄、まだ九十九折れの急坂500m上らねばならない。
急坂と云えども何時かは終わる、だが緩やかな樹林帯が又曲者だ。長い。
そして林道に出たと思えば工事道路で、急坂に喘ぐ。
やっと南アルプススーパー林道に出た。だがその脇に立つ大平山荘(15:10)からもう一登りが待っていた。
北沢峠の長衛荘(15:35)から更に山梨側に15分下ってテン場に着いた(15:55)。
テント設営し早速慰労会。乾杯! 美味しいリゾットの夕食でした。
明日は3つの低気圧圏内、天気は望めないが吹雪かなければ仙丈ヶ岳登頂チャンスはある。

12月30日
5時起床、7時20分テン場出発した。
昨晩は星空だったが、今朝はどんよりした雲に覆われている。

途中、ほんの少しの間、北岳が垣間見えた。

2合目8:15
トラバース道から夏道一般道に合流した。
ここからは暫く樹林帯の尾根道になる。

粉雪に加えて次第に風が強くなってきた。視界はまだあるが顔は冷えて来た。
目出帽で覆い、風をしのぐ。5合目の大滝ノ頭で全員撤退を決めた(10:20)。
今日は行けても小仙丈、無理することは全くない。

11:50
テン場着、テントの雪を払い早速湯割りで乾杯!後大宴会

夜、第2放送から気象天気図を作成する。
シベリア寒気が日本海に張り出す。
一時的に西高東低の冬型になろう。
強風になりそうなことと、既に皆満足出来る合宿成果は得た。
予備日を使ってまで登頂を望む事はない。
今回ほど頂上を目的とするより、その過程が山登りの本質だと実感できたことはなかった。
ただ翌朝の山の姿に後ろ髪惹かれた思いは否めない。

12月31日
5時15分起床、朝食後テント片付け、帰路に着く(8:20)。

雪煙上げる朝の小仙丈

丹渓11:30
戸台14:40
平成23年1月1日午前6時 岡山着
   高速関ヶ原〜米原の降雪渋滞、次いで栗東〜京都交通止の為、高速道路14時間の所要となった。
   平成23年、明けましておめでとうございました。

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