富士山(3776m)             ACCO                2009.3.28〜29

この度の富士山行は4月1日からのクーンプヒマール遠征のための高所トレーニングである。
目的は高所順応。富士山頂上での一泊テント滞在で順応した体で出発したい。
とはいっても私には冬の富士山の経験はない。それにしても忙しいことである。

山陽IC27日21:15−御殿場IC28日4:30

今日から景気対策のための高速道路1000円が始まる。大阪圏通過するので幾らになるのか?
どういう計算か分からないが2100円であった。安くて有難いを実感。
富士吉田登山口近くの道の駅でほんの少しの仮眠をとる。

3月28日(土) 馬返し6:45−2合目7:45ー3合目8:10−5合目佐藤小屋10:05−6合目11:10−7合目13:10
3月29日(日) 下山開始7:40−新5合目への分岐8:20−馬返し11:10 

吉田口登山道の1〜2合
真直ぐに伸びるゆるい上りが延々と続く。富士の裾野の雄大さを示している。
各合目にはいにしえの富士信仰が偲ばれる朽ちた茶屋跡などが残っている。

3合目辺りからうっすら雪の下に氷が表れ出した。
3.5合付近でアイゼンを装着した。
メーカーにこの一足しかなかったオーバーブーツ、その上にアイゼンを付けた。
オーバーブーツ着装評価:マイナス20度ではとても温かく上々だった。

アイゼン:指先で確認しながら一爪毎に丁寧にヤスリをかけておいて正解だった。
富士山斜面は想像以上にクラスト硬く、ピッケルもささらない。
その上ツルツルのブルーアイスも続いたのです。
地球との接点は鋭利な爪の先が要、氷面への安心感に繋がる。
6合目手前辺り
佐藤小屋を出発し、沢をトラバースして新5合目からの登山道と合流してやれやれ。やっと小休止です。
ガスで視界が悪く、ここから上はルートを外さぬよう慎重に、
そして滑ってこけないように。
今回の参加はたけさん、いちぎょうさん、わけちゃん、私です。
7合の小屋を幾つか上に登る。
風が強い、今日はここにテント設営して条件良ければ明日頂上アタックと決まる。
氷の上にテント張る。
雪ならペグが使えるが、氷では代わりにピッケルのブレードを力一杯打ち込んだ。
これにテントロープを張ったので一晩中の暴風に耐えるのか心配だった。
立教大OB・現役4名が少し遅れて登って来た。
暫く情報交換した。彼らは8合辺りにテント設営するという。

ほんの少しの間、雲が切れた。
雪煙の舞う中、8合を目指す立教大グループと8合の小屋です。

この日の富士山には、私たちの前を先行していて、下山した馬返しで追いついて下りて来た外人青年2名の計10名だけだった。
彼らも8合で一泊し、頂上アタックはしなかったということでした。8000m級の立派な装備していました。オーバーブーツも10万円級もの、勿論日本にはありません。
29日
一晩中の暴風はテントを揺らし、雄叫びを上げ続けました。
下山出来るのか不安ばかり、この氷雪でこの風の中、下山開始です。
たけ、ふな、いちぎょう、わけのオーダー
腰を落として一歩一歩踏み込みながら、小屋を通過して下って行った。
ジグザグになったらやっと気分は少しゆとりになりました。

ここが新5合目(一般道)への分岐地点です。ジグザグ道はここまで。
下りて来た方向を見上げる、まん中テッペンがこちら側頂上です。
まん中左より、尾根の岩に見えているのが7合の小屋から8合の小屋です。

下山、温泉に入る。
さっき迄あそこに居たんです。
あそこがテントの場所だよ。思い思いに感慨にふけりました。
富士山は登る山じゃない、やっぱり見る山じゃ。
もうあんな所に、あんなにえらい目して、もうわしゃあ登らんぞ!

とか思いながら言いながらまた登るんでしょうか。

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