大山・弥山尾根西稜                          ACCO   2009.1.17(土) 曇

南光河原駐車場8:30−大神山神社9:00−元谷9:50−別山分岐ポイント11:20−西稜取り付き12:20ー下降点15:45−
別山分岐P16:30ー南光河原駐車場18:00

1週間近く続いた寒波で大山は大雪だ。前日のデータ見ると大山寺で1,5m、中ノ原スキー場他も全て2m以上ある。
17日は束の間の天気と見て、たけさん、なべさんと早朝5時に岡山を出発した。
だが雪崩の心配は消えない。私には前日から、このことだけが気になっていた。
高速道の車中、アルピニスト二人の会話はヒマラヤ高峰から、岳人仲間や山岳情報網も幅広く、今日の山行、乗りかかった船と云うこともあるが、
いつの間にか私には彼らのこれまでの経験が決して無謀なことはしないという確信に変わっていた。


南光河原駐車場

大神山神社
元谷へ続く林道にはカーブミラーが覗いているだけで路肩の片鱗もない。
完全に山腹のトラバースなのだ。こんなことはこれまで無かったなぁと話しながら進んだ。

弥山方向はこの時間、まだガスの中だった。
ここ元谷からなべさんがワカンを付けて先頭を行ってくださる。

一組の踏み跡が奥に伸びている。大分助かる。別山か弥山か、他の組もいるということで安心感も出た。
別山に続く急な尾根を登る。トレースは真っ直ぐに伸びている。
行動食をとる(11:20)。ここからトレースを外れ、弥山沢を横切り取り付きに向かった。
各人少し離れてトラバースする。一度に雪を切ると雪崩を誘発するからとのなべさんからの的確な指示だ。
凄い積雪だ。交替でラッセルして進む。膝で押しつけながら汗をかく。


西稜取り付(右)
ここでアイゼン、ハーネスを装着、今日の弥山尾根には誰も取り付いていない。
なべさんがトップ、私ミドル、ラストがたけさんで登攀開始した。
トップは胸までの雪を崩しながら上に進んでゆく。
大格闘が続く。
幾らかの期待に反して、稜線に出ても雪の量は減ることがなかった。
4ピッチ目になってトップはたけさんに代わった。
あと1ピッチ程で傾斜が少し落ち、普段ならやや楽になるそうだが、
今日の雪はそれどころじゃありません。
既に午後3時半を回った。
ここ4Pはおよそ全体の1/3だが撤退もいい経験、終了OKだ。
途中までの弥山西稜挑戦だったが大満足でした。
雪のせいか、それとも、云うことを許されるなら、去年の八合尾根や岩トレ等のお陰なのか、高度や斜度への恐怖が全くなかったのは不思議だった。

下降地点
さあ、50mのアブザイレンだ。
立木3本に支点を取り50mロープ2本を真下の弥山沢におろす。
たけさんトップで降りる。
弥山沢にはクラックが1本走っている。
各自てんでに登って来た尾根に向かって下りながら弥山沢を横切った。
もう安全地帯である。朝の分岐点で装備をすべて外した。
雪のため足取り軽くとは行かないものの、満足感に浸って夕焼けの元谷を下った。
登攀軌跡
青:上り
赤:下り

別山への分岐ポイントから帰路写す。

なべさん、たけさん有難う、今度は雪が落ち着いてのリベンジをよろしく。
−天気いい日の三角点への白い花道を思い描いて−

トップページへ

inserted by FC2 system