大キレット縦走                     長野・岐阜
  (槍ヶ岳3180m・大喰岳オオバミダケ3101m・中岳3084m・南岳3032m・北穂高岳3106m・奥穂高岳3190m)
                                   2008.7.25〜7・28

年頭計画、念願の大キレット縦走に挑戦する日が近付いてきた。
高度感に慣れるために、甲岩と鷲ノ巣岩で何度かの岩トレを積んだ。
後は天気、体力、気力。
予定では槍ヶ岳から大キレットを越え、北穂、涸沢岳、奥穂そして西穂を抜ける。

7月25日(金)晴
岡山IC3:45−アカンダナ10:30−上高地12:00−明神13:00−徳沢14:00−横尾15:00ー槍沢ロッジ16:35

当初計画では横尾山荘泊だったが、工事中のため定員60名は全て予約で一杯。
まだ時間は十分あり、槍沢ロッジ泊に変更した。
一ノ股で一息入れる。何年か前、徳沢から槍沢ロッジまでが1日行程で、ここで昼食を取ったことを思い出す。
雨が水力発電機辺りでポツリと来るが、小屋まで何とか持った。ロッジに入ってしばらくすると夕立ちが来た。

7月26日(土)曇 槍ヶ岳
槍沢ロッジ5:30−天狗原分岐7:15−殺生小屋分岐9:10−槍ヶ岳山荘9:55−槍ヶ岳往復11:10−槍ヶ岳山荘発11:40ー大喰岳12:15−中岳13:00−南岳14:40−南岳小屋14:50

ひんやりした朝の大曲を過ぎる。
昨夜の泊が横尾なら槍ヶ岳をカットし、この先の天狗原分岐から氷河公園経由で直に南岳に行くことも考えていた。
だが、今はフルコースを行くことに決めた。
上部はガスに隠れ視界は無さそうだが、まず槍を目指そう。
4時間半で難なく槍ヶ岳山荘に着いた。
すぐに槍の穂先に登った。
槍ヶ岳山頂でのほんの一瞬の晴れ間。
私の真後から北鎌尾根が降りている。
今回のリーダーセノさんはそのつわもの、お世話になります。
槍頂上から下る梯子。
結構混雑しています。
大喰岳へ登る途中で振り返る。
稜線を吹き抜けるガス、槍ヶ岳が雄姿を現す。
大喰岳12:15
中岳13:00
来週歩く表銀座
左大天井岳、右常念岳
天狗原分岐を過ぎ、少し下る。
14:02
雷鳥に出会った、逃げない。
母鳥と可愛らしい4羽の雛たち、チョコチョコ。
14:40南岳3032m
     ガスで視界なし

南岳小屋14:50
ビールがうまい、だがウイスキーのストレートの方が山には似合う。
小さな山小屋での至上の時を過ごした。


7月27日(日)曇 大キレット
南岳小屋5:30−A沢のコル7:30−北穂高小屋9:10−涸沢岳11:55−穂高岳山荘12:15

ガスの中を出発した。
小屋を出て少し上るが下りが続く。
長谷川ピーク
全て足場はしっかりしているので何の問題もない。
7:30
A沢のコル
出発して2時間、ザックを下ろして休憩する。
束の間の青空だ。
来た方向を振り返る。
中央右の一番天に近い位置、
小さく尖った槍が見える。
この後の晴れを期待していたのだが、
あっという間に隠れてしまった。
北穂小屋が見える。
あと一登りだ。
南岳小屋から3時間40分、ほぼ標準タイムだ。
ビールと行きたいところだがまだ先がある。
北穂高小屋ではおいしいコーヒーとなったのでした。
北穂から涸沢岳までも難所が続く。
その上、賑やかなツアーに挟まれた。
鎖、梯子では順番待ちになるが、急ぐことはない。
涸沢岳への最後の登り。
涸沢岳に無事に到着しました。
疲れた!です。

ポツリポツリと雨です。
急ぎ下って穂高岳山荘着12:15
部屋に上がって荷物の整理後、ゆっくりランチタイムです。
暖かいラーメンにビールロング缶でカンパ〜イ!
念願のキレット成就、のんびりの午後でした。

2時頃から定番の夕立ちでした。
夕方には上がり、サンセットに感激でした。

明日はジャンダルム、西穂です。
疲れすぎたのか明日の興奮なのか、なかなか寝付かれなかったです。

7月28日(月)雨 吊尾根
西穂高岳へは長帳場、4時出発です。
3時半に外に出てみる。
暗い上にガスです。雨の気配は濃厚、セノさん「今日は無理、岳沢に下ろう」
もちろん異存はなしです。秋にしよう。

穂高岳山荘5:05−奥穂高岳6:05−紀美子平7:50−岳沢9:50−登山口11:50−河童橋12:10

奥穂高岳までは風は強いがガス程度だった。写真もそこそこに先を急ぐ。
次第に雨になり雷が轟く。大粒の雨にヒョウが混じり始めた。
紀美子平はもう一曲がり。

目の前に滝が現れた。
前穂高岳から落ちてくる鉄砲水に、音をたてて岩も一緒に落ちてくる。
しばらく頃合いを見て、セノさんがザイルを出す。
セノさんに続いて一人ひとり、私たちも渡った。

渡り終えて。7:40
ザイルをまとめる間、通って来た場所を2枚撮った、
2枚目写真
ここを踏み越えてきたのか。

雷の中、早々に紀美子平を後にした。勿論、前穂高岳はパスです。

岳沢に着いた。お疲れさま。
ここから上高地が長いのです。

上高地で乾杯!
平湯バスセンターでゆっくり湯に浸かり、時間調整しながら岡山に帰った。
岡山ICを出たのが29日午前0時10分、4割引の深夜料金成立です。

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