ランタンの子供たちへのプレゼント

今回のトレッキングは、ヤラピーク登頂だけでなく、昨年のトレッキング隊の仲田正子氏、河合卯平氏(みつがしわ山の会)等がシャブル村で学校訪問し、「子供たちの貧しさに心が痛んだ」との報告に基づき、現在の日本で捨てられている古着、学用品を昨年の隊員に集めてもらい、また、村人は被写体として多くの写真を撮られても、自分の写真を手にすることがない人々に写真を届け、子供達や村人と交流する。(大森氏のランタン報告より引用)
この計画は大森隊長のヒマラヤに対する思い入れの表れでもあり、私たち全員にも山行だけではなく、もう1つの目的でもありました。
仲田さんが中心になって集められた古着は20kg、学用品も5kg、リコーダー7、8本だった。今年の隊員も学用品や遊び道具など用意していた。私も同級生(岡大工)らのカンパでサッカーボール、バレーボール、縄跳び、画用紙などを持参した。
ヒマラヤの子供たちと絵の交換をしようと、日本の子供たちの描いた絵も持参した。私の近所の子供たちにも描いてもらい、ヒマラヤの子供の描いた絵を持って帰るぞ、と言っていたのだが実現はしなかった。ヒマラヤにはない海や海水浴などを描いてくれていたのに残念だった。実現しなかったのには幾つかの理由がある。
最大の理由は、10月28日が満月だったということである。ダサイという一年中で最大のお祭りである。この前後は学校も職場も休みになる。

今日は10月29日、目的のシャブルの学校はお休み。
かろうじて先生を探し、衣類全てと学用品とボールなどの半分(残りは3日後、ランタン村に贈った)をプレゼントした。
昨年のトレッキング隊が写された写真を持参したのは大好評だった。ロッジの広場は大勢の人だかり。たちまちの内に写真の人が探し出せる。

シャブルにて10月29日(金) 赤ちゃんをおんぶしているのが先生。右下はポラロイド写真の順番を待っている子供たち。

ランタン村の学校もやはりお休みだった。だが、サーダーのアンプルパさんが校長と村長を連れてきてくれた。

ランタン村にて11月1日(月) 絵を渡している右上の写真、左が校長、中が村長。

村長に去年の写真(定金氏)を渡す鹿田氏

赤木さんの写真を手渡す

早速サッカーに興ずる子供たち

バレーボールはシェルパにプレゼント。あまり遊びすぎる
ので、サーダーに取り上げられたようだ。

 日本から持参したプレゼントは全て手渡せた。プレゼントしたものの疑問が残る。果たして良かったのだろうか。
1日の労働が200円程の非常に貧しい国、就学率は30%に満たないという。学校に行けない子が多いのに、学校にプレゼント。先生に託しても全ては渡らない、プレゼントはトラブルの元になると聞く。労働対価とか店で物を買うとかの方が教育的にも良いらしい。明らかに学校に行けない貧しそうな子供たちが、小さな声でナマステ(今日は)と言ってくれる。何か物乞いをしている悲しそうな目がある。一方では日当たりの良い場所で勉強をしている、子供たちの輝いている目もある。

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